一本の水道管を新たに設置したり、老朽化したものと交換したりする工事は、私たちが想像する以上に多くの工程を経て、関係各所との連携のもと慎重に進められています。特に、公道の下を掘削して本管から給水管を引き込むような工事では、そのプロセスはより複雑になります。まず、工事を行う水道局指定工事店は、施主の代理として水道局へ給水管工事の申請を行うことから始めます。同時に、工事で道路を掘削するため、その道路を管理する自治体の道路管理者や、所轄の警察署に対して、「道路占用許可」や「道路使用許可」といった許認可の申請を行います。これらの許可が下りて初めて、実際の工事に着手できるのです。工事前には、工事看板を設置して通行者へ注意を促し、近隣の住民へは工事の日時や内容について事前に挨拶と説明を行います。工事当日は、交通誘導員を配置して歩行者や車両の安全を確保した上で、アスファルトを専用のカッターで綺麗に切断し、重機や手作業で慎重に地面を掘削していきます。この際、地中にはガス管や通信ケーブルといった他の重要なライフラインも埋設されているため、図面と照合しながら細心の注意を払います。目的の深さまで掘り進めたら、ようやく古い管の撤去と新しい管の敷設、接続作業が行われます。配管作業が完了すると、水圧テストを実施して漏れがないことを確実に確認した後、砂や砕石で地面を埋め戻し、ランマーなどの機械で十分に締め固めます。最後に、アスファルトで舗装を元通りに復旧させて、全ての作業が完了となります。