ある日、夜中にトイレを使おうとしたら、「シューシュー」という異音が聞こえてきました。よく見ると、便器の中にちょろちょろと水が流れ続けているではありませんか。最初は気のせいかと思いましたが、時間が経っても止まる気配がありません。これはまずい、と直感しました。我が家では初めての経験だったので、どうすればいいのか分からず、少しパニックに陥りました。 とりあえず、水が流れ続けるのを止めなければと思い、必死で対処法を考えました。インターネットで「トイレ 水 止まらない 応急処置」と検索すると、まず「止水栓を閉める」という情報が目に入りました。すぐにトイレの給水管を探し、マイナスドライバーで回すタイプの止水栓を発見。右に回すと水が止まるとあったので、力を入れて回してみました。すると、嘘のように「シューシュー」という音が止まり、便器への水の流れも完全にストップしたのです。 ホッと一安心しましたが、これで終わりではありません。なぜ水が止まらなくなったのか、原因を突き止める必要がありました。止水栓を閉めた状態で、タンクのフタを開けて中を覗いてみました。すると、浮き球を支えるアームが少しずれていて、浮き球が正しい位置にないように見えました。これが原因かもしれないと思い、そっとアームの位置を調整してみると、少し動きがスムーズになったような気がしました。 しかし、素人が適当に触って悪化させてはいけないと思い直し、その日はそのまま止水栓を閉めた状態で過ごすことにしました。翌朝、すぐに水道修理業者に連絡し、状況を説明。その日のうちに駆けつけてくれた業者さんに見てもらったところ、やはりタンク内部の部品が劣化しており、交換が必要とのことでした。応急処置で水漏れを止めていたおかげで、大きな被害にならずに済んだと感謝されました。この経験から、水のトラブルは初期対応が本当に大切だと痛感しました。