老朽化した水道管の交換工事には、決して安くない費用がかかります。しかし、その費用負担を軽減するために、お住まいの地方自治体によっては、工事費用の一部を補助してくれる「助成金(補助金)制度」が設けられている場合があります。これらの制度は、主に住民の健康被害防止や、貴重な水資源である漏水の削減を目的としています。最も代表的な助成金の対象となるのが、「鉛製給水管(鉛管)」の交換工事です。鉛管は、長年の使用により水道水に鉛が溶け出す健康へのリスクが指摘されており、多くの自治体がその撤去と、より安全な材質の管への交換を推奨し、費用を補助しています。また、鉛管だけでなく、老朽化した鉄管の交換による漏水防止や、赤水の解消を目的とした工事に対しても、助成金制度を設けている場合があります。助成金の額や対象となる条件は、自治体によって大きく異なります。一般的には、工事費用の2分の1や3分の1といった割合で、上限額(例えば10万円までなど)が定められているケースが多いです。助成金を利用するための重要な注意点は、必ず「工事契約前」に自治体の水道担当部署へ申請を行う必要があることです。事後の申請は原則として認められません。また、工事は自治体が指定する「水道局指定工事店」で行うことが条件となります。ご自宅の水道管が古く、交換を検討している場合は、まずはお住まいの市区町村のホームページで水道関連の助成金制度がないかを確認するか、水道局や役所の担当窓口に直接問い合わせてみることが、賢く工事を進めるための第一歩となります。