トイレの床からじわじわと水が漏れている場合、その漏水量は一見すると微量に思えるかもしれませんが、その水は24時間365日、絶え間なく流れ続けています。これは、修理費用だけでなく、日々の水道料金という形であなたの家計に継続的な負担を強いる「隠れた費用」となります。そして、この種の目に見えない漏水が起きているかどうかは、専門家でなくても自宅の「水道メーター」を確認することで、誰でも簡単に、そして確実にチェックすることが可能です。その手順は非常にシンプルです。まず、家の中にある全ての蛇口や水栓(トイレのタンク、キッチン、浴室、洗面所、洗濯機、屋外の散水栓など)が、完全に閉まっていることを徹底的に確認します。次に、宅地内の地面に設置されている水道メーターの蓋を開け、メーターの盤面を注意深く観察します。メーターの中央付近には、「パイロット」と呼ばれる銀色の円盤または星形の部品があります。このパイロットは、水が僅かでも流れていると回転するように設計された非常に感度の高い部分です。家の中で一切水を使用していないにもかかわらず、このパイロットがゆっくりとでも回転していれば、それは給水管からトイレのタンクまでのどこかの経路で、水が漏れ続けている確実な証拠となります。このセルフチェックを月に一度でも習慣づけることで、床に水が染み出してくる前の、ごく初期段階の漏水を捉えることも可能です。もしパイロットの回転が確認されたら、それは修理が必要であるという明確なサインであり、放置すればするほど無駄な水道料金という費用が積み重なっていきます。修理にかかる数万円の費用は、この無駄な出費を止め、さらに深刻な床下へのダメージを防ぐための、極めて重要で効果的な投資と考えるべきでしょう。